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森の中の開放的な家

敷地は福岡市と北九州市の中間地点にあり、かつては炭坑の町といわれた飯塚市にある。もとは農地であったが、クライアントが地主から土地を購入し、農地転換をして宅地とした場所である。緑にかこまれた三角形の敷地周辺には農業用のため池があり、水をもとめた野鳥が生息していて、いろいろな鳥のさえずりが耳に飛び込んでくる。

クライアントの要望は、緑と風と光の中で気持ちよく生活できる住宅にすることであった。敷地の接道距離が約32mあることから、道路からの敷地内のプライバシー保護と防犯、方位による光環境を考慮して東西方向に細長い計画とした。それに伴い、緑と光あふれる南側にはLDKとテラスを配置することで、建物の南側全部を緑のある自然と融合させることとした。

春から秋の季節は、LDKの引戸を開放することで、テラスとLDKを機能的に融合させて、より広く、開放的な生活エリアになる計画とした。同時に外部空間であるテラスにすることによって、内部空間の面積を最小限にしてコスト削減を目指し、かつ、季節によっては内部住空間となるテラスは、コストバランスと機能を兼ね備えた効果的なエリアとなった。安心できて、開放的な、緑の中にある、気持ちの良い住宅にしたいと考えた。

構造規模
木造
用途
専用住宅
敷地面積
613.87㎡(185.7坪)
建築面積
114.85㎡(34.74坪)
延床面積
86.05㎡(26.03坪)
設計監理
松本匡弘建築設計事務所
施工
株式会社 千葉工務店
Photograph
Nobuaki Nakagawa

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